日本・ペルー外交関係樹立150周年記念 天理ギャラリー第180回展 アンデスのツボ ― 器で旅する北ペルー ―


  1. 150th Aniversary of Diplomatic Relations Peru – Japan
    180th Tenri Gallery Exhibition
    Ceramics of the Andes: A Journey to the North of Peru through Its Potteries

現在のペルー共和国を中心とする中央アンデス地帯では、紀元前3000年頃からインカ帝国がスペインに征服される16世紀まで、様々な古代文化が栄えては衰退しました。土器が登場するのは紀元前1800年頃と比較的遅かったにもかかわらず、各地で多種多様な土器がつくられました。そして19世紀後半以降、欧米諸国の博物館や美術館がそれらの考古学的価値を高く評価したことで贋作(がんさく)がつくられるようになり、1950年代にコレクター達が造形美術として価値づけたことで贋作づくりはさらに盛んになりました。
本展では、ペルー北部地域を対象として古代アンデス造形美術の代表格である土器資料の真作と贋作を展示することで、当時の世界観に触れていただき、それらが現代ペルー社会において古代とは異なる脈絡で再生産されている様子を紹介します。
これらに加えて、「令和2年度・3年度国立民族学博物館公募型メディア展示」事業の支援により、タブレット端末およびVRゴーグルで笛吹ボトルの内部構造を閲覧する体験型のメディアコンテンツを提供します。さらに各コーナーに設置したポイントで、二次元バーコードと紐づけしたオリジナル漫画による展示ガイドを、来場者ご自身のスマートフォンあるいはタブレット端末で閲覧していただき、専門的な内容を分かりやすく解説する工夫を試みています。
日本国とペルー共和国が国交を樹立して150周年にあたる記念の年に、当ギャラリーでは34年ぶりにアンデスに関するテーマ展を開催します。インカ帝国のイメージが先行する中央アンデス地帯ですが、本展を通じて多様な文化の存在と現代ペルー社会に生きる人々の逞しさを感じていただければ幸いです。

 

会期:2023年9月9日(土)~12月2日(土)
開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:毎週日曜日 ※但し10月8日と10月15日は開館
入場料:600円 (高校生以下無料)
※障がい者とその介護者1名は無料。受付で障がい者手帳等またはミライロIDをご提示ください。
会場:天理ギャラリー(東京都千代田区神田錦町1-9 東京天理ビル9階)
主催:天理大学附属天理参考館
後援:ペルー大使館、外務省、古代アメリカ学会、専修大学国際コミュニケーション学部

特別協力:国立民族学博物館 ※「令和2年度・3年度国立民族学博物館公募型メディア展示」事業の支援による。


チラシ(ファイル名:tg180-chirashi.pdf ファイルサイズ:2.31MB)

 

関連イベント

●記念講演会
10月7日(土) 坂井正人氏(山形大学教授)「ナスカの地上絵の調査と解読:リモートセンシングと人工知能」

10月14日(土) 關 雄二氏(国立民族学博物館名誉教授)「アンデス文明の遺産を活かす―盗掘を回避するための地域社会との共創」

時間:13:30~15:00
定員:200名/当日先着順
参加費:無料
会場:専修大学神田キャンパス 5号館5階551教室
〒101-8425 東京都千代田区神田神保町3-8
※水道橋駅西口より徒歩7分,九段下駅出口5より徒歩1分,神保町駅出口A2より徒歩3分
※5号館入口は、専大通り「西神田」交差点から西に入る枝道に面しています。正門からはアクセスできませんのでご注意ください。

専修大学キャンパスマップ

 

●天理参考館学芸員による展示解説およびVRゴーグル体験イベント(要入場券)
9月9日(土),10月8日(日),10月15日(日) 
午前・午後各1回(10:00~12:00/13:30~15:30)

 

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ショーウインドー


展示室入口パネル


展示風景1


展示風景2


展示風景3


展示風景4


展示風景5


展示風景6


展示風景7


展示風景8

 


 

参考館セレクションでは当館が収蔵する約30万点の資料の中からセレクトして一部を紹介しています。本展に展示する資料も以下のリンクより詳細をご覧いただけます。資料名をクリックして下さい。

 

▷鐙型注口壺 ▷象形壺(カボチャ) ▷神殿模型の破片 ▷笛吹ボトル(トリ形/双胴)

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